ホッケの骨 顕微鏡日記
夕飯のホッケの骨を20倍と40倍にして実体顕微鏡で観察しました。
こちら脊柱管が凹んでいるのは椎体の真ん中でした。パッと調べただけですが人の椎骨圧迫骨折の様子を表す言葉に魚椎というものがヒットしました。
http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse1791.pdf
整形外科医の先生の目に止まればぜひお伺いしたい…。魚は椎体の真ん中が凹んでるものなのかもしれません。哺乳類の脊柱をみるのに慣れた身からすると違和感があります。。不思議は身近なところに溢れていますね。
鶏卵の気孔は電子顕微鏡でないと観察は難しそう
卵殻の気孔がみえたらなと思いましたが、× 40倍の実体顕微鏡では難しかったです。卵殻膜の網目構造は観察できました。
水彩絵の具で描いた絵
今日は子供が水彩絵具で描いた絵を双眼実態顕微鏡で観察してみました。
肉眼では平面にみえましたが実際は絵の具の厚みによって凹凸ができており、この違いがグラデーションとなっている様子がわかりました。双眼実体顕微鏡は厚みのあるものだとピントの合う範囲が狭くなるなどの弱点はありますが、立体構造を観察するのに向いているなと改めて感じました。
ビーチコーミングや野鳥の羽根を拾ったりして観察したいなと思います。お勧めのものがあれば教えてください。
旧500円玉硬貨に隠された文字列を探してみた
ついに我が家にも実体顕微鏡がやってきました。使い方に慣れるため、身近なものを色々と見ています。
今日は旧500円玉硬貨(令和二年)をみてみました。500という数字の中に、小さくNIPPONと書かれているとの情報をみかけたので(https://getnavi.jp/stationery/249806/2/)探してみました。5の所でNを(Iもあるそうですが視認できず…)、一つめの0にPを2つ、二つめの0にOとNを発見しました。
40倍で写真を撮りましたが、写真にするとなかなか判別しにくいですね。実際に見ると文字が入っているのがよくわかるので、虫眼鏡などお持ちの方はぜひ!観察してみてください。
また、硬貨のように透過しないものは落射ライトなどで上から照らすと見やすいです。
絵本『ねこはるすばん』でリアルな仕草にむねきゅん
名称:『ねこはるすばん』
著者:町田尚子
出版:ほるぷ出版
猫の飼い主が外出する。その間おとなしく待っているかと思いきや?猫は不思議な力を使って猫が闊歩する世界でおひとりさま時間を過ごします。
普通の猫ならできない人間の楽しみを満喫していきます。
擬人化された動きを動物がしているとその動物をよく知る人(猫を飼っている人など)は違和感を感じるかもしれませんが、この本では猫は実際にこんなことしているよね!という仕草もふんだんに描かれているのですんなり頭に入ってきます。
お気に入りのものに顔をす〜りす〜り擦り付けたり、細い穴を通る時の後ろ足の動きや、グルーミングしあっている時の猫の表情は秀逸です。
表紙のページと、最後のページの猫の表情の違いにご注目ください。ネタバレになるので詳細は申し上げられませんが、猫に対する愛おしさに私は胸を射抜かれました。
実は動物を題材にした感動する作品は悲しくなったり感情の揺れが激しくなってしまうので苦手なのですが、こちらの作品はほのぼのとしている中にユーモアが散りばめられているので、終始笑えます。
あとは耳がさくら型に切り込まれた猫もよく見ると出てきます。この猫にも意味が込められていると考えられます。
公益社団法人どうぶつ基金では動物愛護事業として「さくらねこ無料不妊手術事業」を行っています。飼い主のいない猫に対して捕獲(trap)し不妊手術(nuter)し元の場所に戻す(return)ことで個体数を繁殖を防止しつつ殺処分の減少に寄与しようという活動で、その目標として耳の先端がさくらのようにV字カットされています。
TNRに関しては様々な課題や意見があります(手術後に猫を放したら繁殖はしないため野良猫の数を抑制することにはつながる。しかし存命の間は地域の野生生物を捕食する可能性はあるなど)。
一つ一つの課題に関しては明確な答えを提示するのは難しいかと思いますが、お子様にはこの絵本をきっかけに猫の負担をできるだけ軽減しつつ、野良猫の数を抑えようとする活動が世の中にはあるということを調べるのもよいかもしれません。
詳しくはどうぶつ基金ウェブサイトをご覧ください(URL: https://www.doubutukikin.or.jp/activity/campaign/story/ )
絵は作者の意識したものしか描かれません。
私たちは作者の認知したフィルターを通じてその作品世界を味わうことになります。
まるで目の前に本物の猫がいるかのような気分にさえ陥ります。そして冷静に冷徹に静かに猫の行動を観察し、スケッチしている作者の温かい眼差しの気配がすべてのページに道いています。
読者である我々は飼い主が留守番中の猫の縦横無尽に楽しむ姿をこっそり観察します。
作者の視線を「借りて」いるような気持ちになる不思議な絵本です。
観察し、それを表出する能力があるなんて羨ましい。私もこのくらい正確かつユーモアたっぷりに世界を記述することができたらどんなにいいかと思いました。
美しい蝶とドイツ箱マグネットコレクション
基本情報:
名称:サイエンステクニカラー ドイツ箱マグネットコレクション
値段:税込300円
公式HP: https://weathered-glade-781.stores.jp/items/611f293d84ca634ad96af8b5
紙に印刷されたチョウが標本箱の中に入っています。ぱっと見た時は本物かと見間違えるくらい美しいです。そしてありがたいことに、写真のしたにはその蝶の和名と学名も印刷されており、博物館の標本のようです。
一つ壁に貼るだけでも素敵ですが、私は仕事用デスクの前にマグネットボードを設置し、複数飾ることでちょっとしたミニ博物館気分を味わっています。
自分だけの宝石箱を所有している気分になります。印刷された蝶は箱に入っているため、触れたり好きに触って眺めることができません。貴重なものが箱にしまれて手の中にあるという感覚(所有欲?)がなんとも心地よいのです。壊れやすい宝物を机の中にしまって、折に触れてそっと引き出しを開けて眺めたことがありませんか?綺麗な消しゴムとか。そういうものを眺めていた子供の頃の気持ちを思い出させてくれる商品です。
とにかく癒されます。
知育案:今は正直自分の癒しのためだけにこのマグネットコレクションを利用しています。小さい部品も少ないのですが、付属の説明書では15歳以上が対象とのことなので、お子様にお見せする際は大人が目を離さないようにしましょう。
子供の頃と大人になってからの姿や暮らし、食べ物が違う完全変態の生き物は幼児にとっても興味深いもののようです。
まずは目につきやすく綺麗で童謡などでも多く歌われている成蝶の姿を見せて、図鑑などで卵から幼虫、さなぎの時期をへて羽のある蝶になることを示してみてはいかがでしょうか。
私の子供はまだ2歳で、もちろん年相応に子供らしい振る舞いをしているのですが、思った以上に周りを観察して物事の意味を理解しているように見える時があります。上記に関連して言えば、蝶の卵→幼虫→さなぎ→蝶の流れはすでに理解していそうです。
もっている絵本に蝶の一生をテーマにしたもの『はらぺこあおむし』があったからかもしれません。
ついふるまいが子供っぽかったり、年齢が若かったり、うまく自己表現できなかったり、自分より不器用だとつい「相手は自分が理解していることはわからないだろう」と決めつけて侮った態度をとってしまいがちです。
年齢が若いことや自己表現が苦手なことは思考の深さ・相手の感受性の鋭さとは無関係であるということは私自身、育児する上で気をつけたいと思います。
私はあまり昆虫には詳しくないので、仕事も家事育児も終わった夜中に机の前に座り、ぼ〜っとマグネットコレクションを眺めています。