葛西臨海水族園:光合成しているアマモの酸素の粒が美しい!ボラの赤ちゃんのはむはむと百人一首
基本情報
名称:東京都葛西臨海水族園
開園時間:9時半〜5時(入園券の販売・入園は午後4時まで)
まとめ:
水族園めぐりはテーマ動植物を決める:観察して生態を自分で考えてみる。そこから派生して環境と生き物の役割について学習したり、文学作品なども調べてみる。
・東京の海エリアは天井がガラスなので光合成しているアマモがみれる
・ボラが食べているのはなにかな?(付着珪藻など)
・ボラが食べるたびにぷくぷくしている粒はなんだろう?(光合成してできた酸素だね!)
・アマモに関する百人一首はどれかな??
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私の水族園や動物園巡りの楽しみは「その日のテーマ」となる水槽を決めることです。
私も普段共働きなのであまり頻繁には行けませんが、何も決めないでいくとひと回りするだけで疲れてしまうので、全て楽しめなくてもいいから思考する体験をしようということを優先させます。
中に入って、グッとくる水槽や人が少なくて観察がしっかりできそうな水槽をその時選んでも良いと思います。
今日は「東京の海」コーナーのボラの水槽にしました。ボラの赤ちゃんが入っています。
この水槽にはアマモがたくさん植えられています。アマモは細長い葉の植物で、アマモがたくさん生えている場所はアマモ場と呼ばれてさまざまな魚の住処になります。この「東京の海」エリアは天井が半分ガラスなので、晴れの日は陽光がよく届きます。
そしてアマモは光合成を行い、たくさんの気泡が葉っぱに付着します。
じっと観察していると、ボラの赤ちゃんは群れながらもアマモの表面に口を当てて体を揺すらせています。アマモの表面には付着珪藻という単細胞の植物がおり、それを食べていると思われます。
ボラの幼魚がアマモに口をつけて体を動かすたびに、光合成でできた気泡が揺れて海面に向かっていきます。
海の中のシャボン玉のようです。
中学年以上のお子様には・・・アマモに関連した百人一首はなんだったかな?と聞いてお正月にカルタ取りをする提案をしてみてはいかがでしょうか。
アマモはかつて海藻類を焼いて塩を作る藻塩焼きに使われていたのです。
小倉百人一首97番藤原定家の「来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに 焼くや藻塩の身もこがれつつ」ではまさに藻塩焼きの情景が謳われています。
アマモを利用して作られた塩は製法については諸説あるようですが現在でも存在しており、
製塩の体験と見学ができます(URL: https://www.shimano-kaisha.co.jp/yugeshio/visit/)
愛媛県・弓削島「しまの会社」さまHPよりアマモから塩を作るようす:https://www.shimano-kaisha.co.jp/あまも塩づくりダイジェスト!/
参考
・三重県水産研究所,三重県農水商工部, 三重大学生物資源学部 藻類学研究室, アマモ場再生ハンドブック https://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000661738.pdf