カブトムシに惚れる:農園リゾート The Farm
農園リゾート The Farm
コテージ・キャンプサイト・グランピング施設の中から好きなところに宿泊することができます。
こちらでは野菜収穫体験をすることができるのですが、とてもよかったです。
基本情報
◆基本料金◆ ¥1,000(税込¥1,100)/袋
◆体験内容◆ THE FARM農園の季節野菜3種類を収穫
◆実施時間◆ 1日2回 午前の部 11:00 午後の部 16:00(冬季15:30)
今回はサツマイモと小松菜、水菜、ケールを収穫しました。
また、サツマイモ堀りをしている時に幸運にもカブトムシの1齢幼虫と思われる虫にも遭遇しました。
知育ポイント1
・カブトムシの生態について学べる
カブトムシは夏に孵化して成長していきます。11月ですので、時期的に孵化した1齢幼虫と思われます。
子供への語りかけ例:
カブトムシの幼虫は暗い土の中でどうやって食べ物を探しているのかな?
文献を調べよう!
使用文献:Kojima W (2015) Attraction to Carbon Dioxide from Feeding Resources and Conspecific Neighbours in Larvae of the Rhinoceros Beetle Trypoxylus dichotomus. PLoS ONE 10(11): e0141733. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0141733
カブトムシの幼虫は広葉樹の落ち葉や朽木が分解された腐葉土から栄養をとっています。
この実験では発酵度の高い腐葉土と低い腐葉土を両方与え、幼虫がどちらに向かっていくかを調べています。カブトムシの幼虫は腐葉土の発酵により生じる二酸化炭素を検知してその方向に向かいます。もちろん幼虫自身の呼吸によっても二酸化炭素がでるので、他の幼虫が出して高濃度になった場所にも誘引されます。
栄養分が含まれた腐葉土では、幼虫同士が密集してもしっかり成長できることもあきらかになった一方、栄養分の少ない腐葉土では幼虫が密集すると体重の増加率が落ちてしまうことも明らかになりました。おうちでカブトムシを飼育するときはしっかり腐葉土を与えて交換もしましょう。
ちなみに私が最初にカブトムシの幼虫が二酸化炭素に誘引されることを知ったのは福音館書店の『カブトムシの音がきこえる 土の中の11ヶ月』を購入したためです。生き物が好きで獣医師になりましたが、虫のことはわからないことがたくさんあります。子供の視線を通じて、今まで知らなかった生き物の謎に触れ素晴らしさを改めて感じています。
知育ポイント2
・土に生えた状態の野菜を感じることができる
スーパーではすぐに調理に使えるように土や余分な葉は取り除かれた状態で販売されていますが、収穫体験ではどのような状態で生えているのかを感じることができました。キャベツや小松菜の葉が菜の花の葉に似ていることに気がつき、調べてみると菜の花と同じアブラナ科アブラナ属の植物でした。
家に帰って植物図鑑と照らし合わせると自分が見たもの・触ったものと知識が繋がります。